ドメーヌ・ラピリ - Domaine Lapilli - [ オーヴェルニュ地方 ボーモン ]

- 二番通り酒店 -

“ドメーヌ・ラピリ

オーヴェルニュの火山性土壌ラピリに魅せられた、若いカップルのワインづくりの始まり

クレルモン・フェラン出身のジェラルドとエルザは、1991年生まれの30代前半のカップルです。ドメーヌ・デ・ユセルのアレクサンドルとアメリーとは高校の同級生で、今も親しい関係が続いています。ナチュラルワインとの出会いは、アレクサンドルとアメリーがクレルモン・フェランで営んでいたビストロ「Le Temps d’un Verre」でのこと。そこで初めてナチュラルワインに触れ、大きな感動を覚えたといいます。その経験をきっかけに、彼らも自らワインをつくりたいという思いを強くし、ボルドーのワイン学校に通いました。その後、ローヌのグラムノン、ブルゴーニュのギィヨ・ブルーやギィモ・ミシェル、そしてアルザスのピエール・フリックなど、フランス各地の生産者のもとで経験を積みました。ユセルでも少しの間働かせてもらったそうです。二人が最終的に選んだのは、地元オーヴェルニュ。ブドウ畑に限らず、牧草や麦など多様な農業が営まれる自然豊かな地域で、火山性土壌から生まれるワインに強く惹かれたといいます。ただ畑を見つけるのは簡単ではなく、3年かけて探し続け、ようやく2023年1月にクレルモン・フェラン南の山間部に5haの畑を取得することができました。幸運にもその畑は、過去10年間にわたり有機栽培が続けられてきた区画。この地は、ブノワ・ローゼンベルジュやパトリック・ブージュといった生産者たちも畑を構える、テロワールに恵まれた場所です。彼らの畑には、「Lapilli(ラピリ)」と呼ばれる、火山の噴火で放出された小さな軽石状の粒(火山性の砂や小石)が堆積しています。イタリアでは「ポッツォラーナ」とも呼ばれるこの軽石状の火山性砂は、水はけが良く、凝縮した果実味と、深く伸びた根からくる鉱質的なミネラルをワインにもたらします。ドメーヌ名はこの土壌に由来しています。畑は全部で6区画あり、Puy de Corent(ピュイ・ド・コラント)、Puy de Marmant(ピュイ・ド・マルマン)、Puy de Tobize(ピュイ・ド・トビーズ)といった標高500m前後の火山丘に点在しています。「それぞれのテロワールを丁寧に引き出すワインづくりをしていきたい」と語るジェラルドとエルザ。2023年が彼らのプルミエ・ミレジム。初めて手がける各区画の個性に、彼らの緊張も感じました。オーヴェルニュの素晴らしい地に、初めから5haもの畑を所有することの責任やプレッシャーもあると思います。真面目に一つ一つを考えながら進むジェラルドと、明るく元気に寄り添うエルザ。周囲には、信頼できる友人や優れたつくり手たちがいます。この地のテロワールをどう読み解き、どう表現していくのか。ふたりの歩みが、きっとこれからの素晴らしいワインへとつながっていくことを楽しみにしています。

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